17
Oct 2013
外壁クラック処理
「10年に一度の台風」本当に凄かったです。
当然弊社も昨日は全ての現場をストップ致しました。
本日は先月より手掛けさせて頂いている通信局舎の塗替え修繕を御紹介致します。
建物はRC造にモルタル・リシン仕上げなのですがやはり経年劣化で外壁にはクラックが見受けられます。
外装の仕様は「微弾性フィラー+水性ウレタン」の組み合わせ。
微弾性フィラーの良い所は少々のクラック(ヘアークラックと言います)は埋めてしまえる所。(2mm以下程度)
では、それ以外のクラック処理はどうするか。
ハツリを入れて左官をし直す、自動低圧注入、エポキシ樹脂注入等様々な方法がありますが今回は安価で改修工事では良く採用される「Uカットシール工法」での仕様となりました。
クラックに沿って「Uの字」の溝を掘り、そこにシーリング材を注入するシンプルな方法です。
難点は粉塵が多少出る所とその上から塗装した場合、処理跡が目立ってしまう所です。
美観性を重視する場合、この上に更にモルタルを塗り、廻りの模様に合わせて同じ柄の模様を吹き付けて似たような柄にしてから全体を塗装する方法もあります。
これを「肌合わせ」と言います。
これも工事全体の予算、既存の劣化状況、クラックの長さ、工期に長さをトータルに勘案しながらお客様とどう言う仕様にするか決めて行きます。
改修工事は「これが正解」と言う答えがなく現場毎に仕様が違いそこがまた工事屋として面白い所でもあります。
上はシーリング材を注入している所です。
注入を終えると下のようになります。
ここまでが「Uカカット+シーリング工法」の一連の流れになります。