09
Oct 2015
ダム管理橋塗装その1
はっきりしない天気が続きますね。
今回は熊石の山奥にある某ダムに架かる橋の塗装工事の様子をご紹介。
橋の裏面を塗る為にまずは足場を組むところからスタートです。
スケールの大きな現場なので資材の運搬でも一苦労です。
通常の建物と違い先に上面を決めてから部材を連結していきます。
足場の職長の腕の見せ所です。
足場を掛け終えると塗らない部分を養生します。
「塗らない所を保護」する事は塗る事と同じくらい大切な作業です。
そして塗料やケレンの屑が飛ばぬようネット養生します。
シートの端部はしっかり結びます。
ここまで丸2日掛かりました。
いよいよケレン作業の開始です。
歩く部分(エキスパンドメタル)はジェットタガネという工具でケレンします。
この網の目状の部材をひたすら「ダダダ~」と錆落とししていきます。
余談ですが、私の若い頃は職人はみなこの工具をダダダと呼んでいました。
桁は通常のサンダーを使います。
部位によっては作業姿勢が難しい場所もありますが、錆を見落とさぬようチェックしなが行います。
手摺の塗膜がまだ効いている部分(活膜)は電動工具を使わずケレンマロンという研磨材でケレンします。
現在の防錆塗装はむやみやたらに削るのではなく錆ている部分は勿論錆落とししますが健全な塗膜は生かすと言うのが主流です。
しかしいきなりその上に塗ることはNGです。
研磨材で細かいキズを付ける事により塗料のノリを良くします。
最後にエキスパンドメタルの裏面をカワスキというヘラでこすり塗装下地として整えます。
わずか数時間でこれだけのケレン屑が出ます。
ここをしっかり行う事により塗装工程で捗ります。
塗装の様子は次回ご紹介致します。