変電所本館塗装
札幌は大雪のようで道南も今日から大荒れ。
現場お休みの合間を縫ってBLOGアップさせて頂きます。
市内某所にある変電所の塗装工事の様子です。
あちらこちらに老朽化の波が。
屋上の防水は昨年工事してあるのでそれ以外の外装関係すべての修繕となります。
高圧洗浄から開始です。
かなりドロが付いていました。
コーキングの打ち替えです。
ALCのコーキングは撤去がしずらく難儀しました。
目地のピッチもサイディング部とALC部で違いますので材料の数量計算も慎重にです。
左官の補修です。
欠損箇所を塗り直し笠木を新しいものに交換します。
外壁のシーラー塗布です。
メインの外壁塗装は「単層弾性塗料」仕上げです。
近年、改修工事ではかなりの普及を見せています。
既存がリシンや拭き付けタイルの場合新たにリシンや拭き付けタイルを施工しようとすると既存のものを一度
撤去しなければなりません。またその場合の吹き付けタイルだと新たにシーラー+タイル2工程+トップコート2回の5工程が
必要となります。撤去は剥離材を使用しての工事となり工期的にもコスト的にも膨大なものとなります。
その為最近の大型改修工事は単層弾性塗料が仕様に組まれることが多いです。
さて、一見簡単そうに見える単層弾性塗りですがマスチックローラーという専用のローラーを使い模様が付くように
塗布していきます。習熟するまでにかなり時間のかかる工法です。写真のように材料を配り塗りしたらローラーを
上下左右に塗り模様を付けていきます。このことで下に異なったテクスチャーがあってもまた補修疵があっても
上手隠す事ができます。
アップです。
テクスチャー(模様)が場所によって違っては格好悪いので最初に全員でメーカーカタログの見本をみながら合わせます。
また、乾燥の仕方によって手が変わった部分(違う人が塗った部分)が違う模様になってしまう事があるので手が変わった部分は
上手くぼかしていくことが大切です。
テクスチャー付けが終わったら2回目は通常のローラーで塗膜を付けていきます。
凹凸にたいしてたっぷり塗ります。
基礎部は今回はAEPの仕様でした。
時期が時期だけに乾燥をしっかり待って次の工程に移ります。
SD(鉄扉)や
ダクト類を仕上げます。
最近の塗料は乾燥が速くなりましたが単層弾性は所詮水性です。
雪の振る前には終えたかったのですが無事お客様にお引渡しする事ができました。
ダクト、SD類の鉄モノも真新しく。
モルタルの修繕も終わり笠木の新しくなりました。
基礎部です。
基礎の色はやはりライトグレーが似合います。
裏面です。
こうして完成の全景写真をアップできるのは至福の時間です。
冒頭の写真を見比べて下さい。
こうして道南の電気を守る大切な変電所の修繕に関れたことを嬉しく思います。