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Oct 2016
直流設備所内用変圧器塗装その1
寒さも一段と厳しくなり冬の足音が聞こえてきます。
本日ご紹介の現場は本州と北海道の間を津軽海峡の下にケーブルを通し電源容量の拡大する工事通称北本連係(北海道・本州連係設備)に伴う
所内変圧器の塗装の様子です。
春にご紹介させて頂いた海を渡って吉岡に着いた電気は送電線でここ北斗市まで送られてきます。
そこまでは全て「直流」の電源で送られてきます。そのままでは電気は一般家庭に配電出来ませんのでこちらの北斗変換所で「交流」に変換されます。
冒頭写真のように広大な現場は様々な工事が同時進行で行われております。
弊社が手掛けているのはこのうち所内トランスという設備の塗装工事です。
工場で塗装はされた状態できますが、溶接部分などは現地で塗装を行います。
さらに最後に全面吹きつけを行い引渡し致します。
まずは溶接部分にサンダーを掛けます。
次に脱脂を行います。
塗装面を清浄にします。地味ですが下地を作るうえで大切な作業です。
ジンクリッチプライマーを塗ります。生の鋼材の上は原則として錆止めより先にジンクを入れます。
通常の錆止めに比べ鋼材に対する食いつきが違います。但し塗膜がある部分へは塗れませんので改修工事で鋼材が出てる部分にも
使用しづらいです。(どうしても塗膜がある部分に触ってしまう)
縦部分も同様の工程て行います。
次に通常のエポキシ系の錆止めを塗ります。
目粗しを行い錆面と工場塗装の部分の段差を平滑にします。
中塗りを行います。
このあとエアレスで全面吹きつけを行いますがこの段階で肌が粗いと隠し切れないので丁重に塗ります。
電工さんの作業と輻輳しないよう打ち合わせしながらの作業です。
次回はいよいよ全面吹きつけの様子をアップさせて頂きます。