29
Dec 2016
水圧鉄管塗装その1
師走もあと残すところ数日、1年が過ぎるのは本当に早いですね。
今回は年末に竣工した水圧鉄管の塗装工事をご紹介。
工事の場所は海を渡って奥尻島。
水圧鉄管とは水力発電所にダムからの水を送る太い管のことです。
それでもここ奥尻の発電所は発電量も小さく水圧鉄管としては非常に径が小さい部類です。
こちらは鉄管の水平部分です。
一見すると傾斜部と同じものに見えますがこの部分はFRP製です。
従ってここは金属製のジョイント部分のみ塗装します。
ご覧下さい、この勾配。
海岸の絶壁に設備が配置され毎日この勾配を仕事で何往復もするともう足がパンパンです。
まずは鉄管下部の養生から始めます。
ブルーシートを敷き垂木で押えていきます。
これで鉄管の裏面も塗料のタレを気にする事なく塗装できます。
養生が終わるとケレンの開始です。
ジョイント部分はジェットタガネという道具でケレン。
これはボルト廻りなどに威力を発揮する優れものですが20年近く使ってきた道具がついに壊れ新品を買ってこの現場がデビューとなりました。
職人も新品ならではの使い易さ、威力にとっても作業し易く喜んでいました。
鉄管部分にサンダーをかけていきます。
ここは勾配がきついので親綱を通しロリップという道具をつけて作業します。
ロリップは移動する時はレバーを握るとフリーな状態となり普段はロックされたままで万が一滑っても綱のところで
しっかりホールドされているので勾配がきつい現場では必需品です。
今年は台風が多く現場の作業中も何度も強風にあおられました。
塗装の様子は来年のBLOGでご紹介させて頂きます。
本年もこのBLOGをご覧下さって本当にありがとうございました。
来年が皆様にとって素晴らしい1年となりますようにご祈念申し上げ年末のご挨拶とさせて頂きます。