直流設備所内用変圧器塗装その2
前回に続き変圧器塗装の様子をご紹介します。
長い電工さんとの輻輳した作業も終わり、いよいよ吹きつけ当日です。
まずは全員で塗装しない部分を養生していきます。
飛び出たフランジ部分。実はここは他メーカーさんの機器でドッキングする部分で今回ご依頼を受けたメーカーさんの所管ではありません。
従って養生して機器を保護します。
機器本体を目粗しします。
塗料の食い付きを確保する為、大切な作業です。
細かい部分もしっかり目粗し。
次に脱脂していきます。
塗装面に少しでも油がついていると当然ですが、塗膜の密着度が著しく低下します。
専用のシンナーで余分な油膜を除去します。全面積ですから相当な労力です。
ブロアーでチリを吹き飛ばし準備万端。
最後の塗装前にメーカーさんとミーティングです。
細やかな指示が飛びます。
メーカーさん立合いの元、規定の量を測りながら材料を混合します。
計算機を用いてチェックも怠りません。
メーカーさんの品質に対する姿勢は我々も勉強になりました。
エアレスが届かない狭隘部分は刷毛で塗っていきます。
いよいよ吹きつけです。
この日は気温も低く機器本体もキンキンに冷えており、どうしても吹きつけたはしから流れてしまいます。
塗膜が固まってしまう前に刷毛で撫でて跡が出ないようにします。
実はこの変圧器の外側は防護壁となっており、機器自体は中に入っているのです。
内部の塗装も沢山あり換気しながら塗装します。
メーカーさん検査を受けながら最終確認して貰います。
完成した全景です。
強溶剤型ウレタン特有の綺麗な艶が出ています。
雨が多く何度か工期の変更があり苦難の連続でしたが、なんとか工期内にメーカーさんにお引渡しする事ができました。
本州と北海道を繋ぐ電気の一大プロジェクト、工事はまだまだ続きます。
このような案件に携われた事を誇りに思うと共に今後もまだまだ続くこのプロジェクトに参加させて頂きたいと強く思い
現場を後にしたのでした。