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塗装のお仕事ブログ | 塗装よもやま話

28 Jul 2015

パンザマスト塗装

うだるような暑さが続きますね。

今回はパンザマストと呼ばれる鉄塔の塗装の様子をご紹介致します。

パンザマストには様々な役割がありますが今回のものは避雷針とTVアンテナの架台としての役割のものです。

 

近くでみても老朽化が激しく塗装によるメンテナンスが早急に必要でした。

 

まずは電工さんに不要なものを取り外して貰ったり塗装の邪魔になるものを一時的に避けて貰います。

銅綱だけでスイスイ登って行く電工さんを見て一同感動でした。

 

もちろん塗装足場は必要ですから、電工さんから引継ぎ足場を掛けしっかりとメッシュシートを張ります。

 

ケレン作業開始。サンダーで劣化した塗膜、発錆部分を取り除いていきます。

 

サンダーが入らない部分は手動工具でケレンを行います。

 

アングル架台にもしっかりとケレンし塗装の足掛かりとします。

 

最後にブロアー掛け。

見過ごされがちですが大切な工程です。しっかりと粉塵を吹き飛ばさないとゴミごと塗りこんでしまうことになってしまいます。

 

下地調整完了です。悪い部分はほぼ除去出来ており塗装のノリが楽しみです。

 

今回塗るのはコレ!

大日本塗料のエポニックスAL。特殊エポキシの耐食性に加えアルミ顔料との併用により極めて優れた防食性を発揮します。

また、上塗兼用なのでこれを2回塗ることにより高い防食性と上塗としての耐高性を兼ね備えた優れものです。

 

2液混合型なのでマーゼルでしっかりと攪拌します。

特にこの材料はアルミ顔料が入っているため、一部に偏らないよう気を付けます。

いよいよ塗装開始。

刷毛をしっかり通し肉厚を付けていきます。

この材料の難しい所はアルミの顔料が沈殿しやすく綺麗に刷毛を通さないとムラになってしまうところです。

細物部分は細いタイプの刷毛で塗装。

2回塗りで100mμが設計数値です。

完成です。冒頭の写真と見比べていかがでしょうか?

真夏の日差しを浴びてシルバー色が燦然と輝いています。

 

こうして塗装によるメンテナスを行うことによりこのパンザマストもまた今後10数年、避雷針その他もろもろの役割を果たして行ってくれる事でしょう。

 

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