松陰町 M様邸その2
GWも終わり夏へ向けて塗装の繁忙期です。
前回に続き函館市松陰町のM様邸の塗替えの様子をご紹介。
まずは錆止めの塗装からです。
屋根の塗装は中腰で行うため、腰への負担が大きく職人の殆どが腰痛持ちです。
各自コルセットを巻いたり、作業姿勢を微妙に変えたり工夫しながら塗っています。
壁も金属系のサイディングなのでシーラーではなく錆止めを塗ります。
刷毛で隅や凹んでいる部分を塗りこんで
大きな面はローラーで。
付け根の修繕も終わった手摺ももちろん錆止めを。
錆止めが終わればいよいよ仕上げ塗りの開始です。
M様姉妹がお選びになった色は日塗工番号H22-85H明るいレモンイエローです。
当初は紫がかった色を第一チョイスにしていたのですが、建物の構造、枠とのバランス、サッシの色、見本と実際の大面積で塗ったときの
印象の違いなどなど専門家としての意見を述べさせて頂きこの色に決定致しました。
色のチョイスの際には職長も加わっておりますので、本人も仕上がりを楽しみにして塗っていきます。
見切りの帯やサッシ周りの枠には白をチョイス。これもアドバイスさせて頂き完全な白ではなく日塗工番号HN-87で。
枠周りのコーキング取り合い部分を慎重に白でライン出ししていきます。
正直ここは上部に窓がある訳でもなく足場を解体してしまえば誰の目にも触れません。
しかしこういった部分を丁重に出来るかどうかがプロ集団としての真価が問われると思います。
また、それは全ての「品質」へ繋がっているのではないでしょうか?
手摺も同じく白で。
私達も白いベランダ手摺というのはあまりやった記憶がなくどんな仕上がりになるのか楽しみです。
約3週間の工期を経てついに完成です。
M様邸は3階建てで遠くから煙突が見え塗装が剥げていたのを随分と気にされておりました。
屋根は通常ブラウンや赤が殆どですが、破風との取り合い見切り、そして煙突の見え方を考えあえて外壁と同色にしました。
ポツポツと錆も出ていた軒裏の換気口部分も外壁と一体で綺麗に。
白い手摺いかがでしょうか?
スタイリッシュですよね。
仕上がりに一番興奮していたのは私でした(汗)
完成した全景をご覧下さい。
高級住宅街の松陰町にあっても3階建てのM様邸はひと際目を引きます。
近隣の皆様からも賛辞を頂きM様姉妹も「この色にして良かった」と大喜びです。
「また10年後は是非弊社にご用命下さいね」とお話して現場を後にしたのでした。