東海林工業社屋塗替えの話その2
自社の塗替えもいよいよ塗装の段階へ。
屋根の錆止めからです。
錆止めは上塗りの仕上がり易さを考え白い錆びとめをチョイス。
(上塗りが薄い色の場合下地の色は当然薄い方が仕上がりが綺麗になります。逆に黒い錆止めに白い上塗りなどは仕上がりにくく塗装屋泣かせの組み合わせです)
今回屋根の塗料の選定に悩んだのですが、弊社初の試みで遮熱塗料に挑戦してみました。
遮熱塗料はその名の通り太陽光を遮り、建物の温度上昇を防ぐ目的で開発された塗料ですが雪国の北海道ではメーカーの掛け声ほど普及していないのが実情です。
従って弊社も遮熱塗料の使用実績がなく初めてのトライでした。
なにせ社屋の上は私の自宅(笑) 文字通り実験台となり建物の温度低下を体感できるか経過観察致したいと思います。
外壁シーラーも少し奮発してグレードの高いものにしました。
いくら塗装屋でも塗替えはそうそう出来るものではありません。
また10年しっかり塗膜が密着してくれるよう下塗材の選定もこだわりです。
今回は外壁のコーキングのノリによる染みが気になっていたので「ノンタックプライマー」というブリード止めをコーキング打ち替え部分に塗ってみました。
現在のコーキング材はほどんどが「ノンブリードタイプ」で今回も当然それを使用しておりますが念を入れてとコーキング部分の塗装との密着が少しでも良くなるよう
塗布してみました。
外壁はウレタンを選択しました。
シリコンによる塗替えが殆どのなかなぜにウレタン?ですがその答えがこれです。
この白い部分は新築時、1回目塗替え時に弾性系にウレタンを使用しており塗り重ねの整合性を合わせる為、
今回も同じ材料を選択しました。(白い部分は弾性系ウレタン、グレーの部分は硬質系ウレタン)
裏面は太陽も当らず殆ど劣化していなかったのでウレタンを直接塗装です。
木材部分はやはり新築、塗替え時と同じく木部保護塗料(サドリン)を使用です。
造膜タイプではなく木部に浸透するタイプの塗料なので劣化が進んでも塗膜がペラペラ剥がれることはありません。
室外機を置いているミニバルコニー部分です。
職人が上手く室外機を吊ってくれてこの狭い中懸命に塗ってくれています。
バルコニーはシルバーにしました。
夏は少し眩しいかな?と思いましたが外壁とのマッチを考慮しあえてシルバーを選択。
最も悩んだのはこの増築部分のジョリパット仕上げの部分です。
うちの職長からジョリパットの塗替え専用の「ビーズコート」という材料を教えて貰いそれをチョイス。
いくら厚膜についているジョリパットとは言え塗替えによるコーティングは大切ですね。
1Fのバルコニーを仕上げていきます。
ここはスノコを置いており、初めてスノコを外した状態をみましたが錆等の劣化は見受けられませんでした。
そのスノコは向かいの工場で塗装です。
色は濃いマースブラウンに変更です。
様々な工程を経て完成しました!
劣化して水が廻っていた部分も上手く補修出来ました。
少々クッラクも見受けられたデラクリート部分の白い外壁も手間をかけた下地調整の上、弾性系のウレタンでリニューアルです。
白が眩しい。
コーキングの上にブリード止めを塗って神経を使った施工でしたが、これは雨染みでした。
これはもうどうしようもないですね。
ただ、塗替えをしてあるので手で少しこするだけで簡単に取れるので時間ある時は梯子を掛け清掃しようと思います。
屋根の完成です。
白なので反射して上手く撮れませんでした。^^;
さあ、遮熱塗料の効果はいかに?
サドリン塗装部分も清々しいです。
ただ、劣化していく過程でこすけた感じになるもの風情があって個人的には好きです。
完成した全景です。
計画から紆余曲折あり、出来たこと出来なったこと含め概ね満足のいく塗替えでした。
紺屋の白袴ではありませんが、ペンキ屋さんの社屋が汚かったら誰も工事を依頼しようなんで思わないですよね?
リフレッシュした社屋で心機一転今年も頑張るぞ~!